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お知らせ

猫の便秘と腎不全の関係

こんにちは。いち動物病院 院長の磯﨑です。

先日便秘を主訴に猫ちゃんが診察に来てくれたので、少し猫ちゃんの便秘のお話をさせていただきます。

 

便秘は人だけでなく他の動物でも起こり、特に猫ちゃんは便秘になりやすい動物です。

次のような症状が見られたら、便秘の可能性を考えましょう。

 

  1. 2日以上排便がない
  2. 排便の回数が多く、便のきれが悪い
  3. トイレで鳴きながら排便やいきんでいるが便が出ない
  4. 便が硬く、乾燥している

 

このような症状がある場合は便秘を疑ってみてもいいでしょう。

また猫ちゃんごとに個体差もあるため、日頃の排便状況や便の性状も把握し、変化を感じ取ることも大事です。

 

では、なぜ便秘になってしまうのか?

代表的な原因を紹介します。

 

  1. 水分不足
  2. ストレス
  3. 毛繕いによる腸内での毛玉
  4. 腸機能の低下
  5. 腸や肛門の病気
  6. 神経や骨の病気

 

水分不足やストレスなどようのに、フードの変更や生活を見直すことで改善できるものもあれば、病気により引き起こされることもあります。

 

特に高齢の猫ちゃんでは腎不全による脱水から引き起こされる便秘もよくみかけます。

この場合だと、便秘の治療よりも腎不全の治療(腎臓療法食と飲水や点滴による水分補給)を行うことが便秘の改善や悪化の防止に繋がります。

 

このように便秘はさまざまな原因から引き起こされ、便秘の治療(便秘用のフードや便軟化剤、排便処置)だけでは改善の見られないこともあります

また、便秘は長期で放置してしまうと便が溜まりすぎ結腸の機能不全が起きてしまい拡張巨大化してしまう巨大結腸症を発症します。重度の場合には手術が必要になることもありますが、再発すこともよくあり、一段と便秘の治療が困難になってしまいます。

 

猫の便秘は危険な病気であるとともに、他の病気のシグナルでもあります。たかが便秘と思わずに、便秘も早期に気付き原因をしっかりと把握することが大事です。

気になる点があれば是非一度ご相談ください。